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おてらくご [その他色々]

築地本願寺のブディストホールで「落語の中の浄土真宗〜新作落語口演と対談」という行事があり、行って参りました! ちなみに「おてらくご」はお寺と落語を組み合わせた釋徹宗さんの造語のようです。

構成は、新作古典落語2本と、釋徹宗さんのトーク。

サラリと「新作古典」と言いましたが、実は矛盾している言葉です。

1本目の「お座参り」は、タイトルと「ふろしき」という話に似ていたらしい、という事だけを頼りに釋先生が書き下ろしたもの。大々的には今回が初口演。
2本目の「お文」は、現在ネタとする方が存在しなくなり、古い音源とメモから再生した演目。
という事で「新作」であり「古典」でもあるというワケです。

噺家さんは、上方落語の笑福亭松喬師匠。
IMG_0393.cng.jpg
2本の落語が口演されなくなったのは、浄土真宗に対する基礎知識が無いと、どこが面白いか分からない事が原因だそうで、師匠は枕でそのあたりを説明してネタへ入っていきます。
途中、ご自身が現在患っている病気のことも、深刻にせずに笑いのネタにするのは流石と感じ入りました。

上方落語を初めて見たのですが、江戸落語と違って噺家さんの前に「膝隠し」というパネルがあります。そして僧侶が読経の時に使う拍子木の小さいものがあって、場面転換や時間経過の時にこの小拍子でチョンチョンと机を叩きます(これを見ていて、自分たちの「恵信尼ものがたり」で拍子木を使うのは正解だったと思いました)。

細かい内容は控えますが「お座参り」は「お座」つまりお寺でのお説教(法座)を浄土真宗では「お座」と言い、それにお参りするので「お座参り」。他にも「七条袈裟」は葬儀などの時に身にまとう、大きな立派な袈裟だと知っていなければ話が分かりません。

「お文」は、浄土真宗の熱心な地域では、お檀家さんも朝夕の読経をするのですが、読経の最後に本願寺8代目蓮如上人の記した文章(派によって御文章とかお文、お文さんと呼びます)の事をわかってないと、良さが伝わりません。

釋先生のトークでは、お寺で落語家さんを呼ぶことがあるが、単に人寄せにしてしまっては意味が無い。お寺と落語の重なる部分を、聞く人に伝えられるようにできれば、とおっしゃっていました。

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