臨床仏教公開講座 その4 [その他色々]
第4回は間を開けず、講義の当日(日付は変わりましたが)に記事を書くことが出来ました。
海外の病院では、宗教者がチャプレンと呼ばれ、医療の現場で活躍をしています。
今回のご講師は、関西でビハーラ活動をされている大河内大博師です。
ビハーラとは、古代インドの言葉 サンスクリット語で「僧院・休息の場・憩いの場」を指す言葉です。
キリスト教ベースのホスピス(終末医療・ターミナルケア)に対し、仏教徒が多い日本で仏教ベースの終末医療を指す言葉として用いられています。
しかし日本はまだまだ発展が遅く、今だに病院に僧侶が行くと「縁起が悪い」「まだ早い」と言われるのが現状です。ビハーラという言葉が登場はしましたが、専門施設は日本に2ヶ所しかないのだそうです。
大河内師は、大阪の公立病院の末期病棟に関わっておられます。でも、公立の病院なので宗教者としてのカラーを前面に押し出すことは出来ず、スーツ姿で通っているそうです。
先週の吉水師と同じくまだ若い方なのですが、10年ほど現場で末期患者の苦悩に関わっておられ、その経験知は年上の僧侶が教えを請うのに余りあるものでした。
この講座に通って、毎週自分の至らなさ、中途半端さを痛感させられます。
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