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2013年12月号 [和庵だより]

 ◇反響◇
 
 先月は私の思いを前面に表した寺報をお送りし、驚かれた方も多かったのではないかと思います。けれど多くの反響を頂き、届いた返信ハガキやお手紙に書かれた内容に、思わず涙を流しました。不惑を過ぎ、少し涙もろくなってきたようです。
 頂いた声援に応えるためにも、今後とも精進努力して参りますので、よろしくお願いいたします。

 そんな中、私をハッとさせてくれる連絡もありました。先輩僧侶からで、私にとって厳しい、けれど大切な言葉でした。
 「お寺を運営する」ことと、「僧侶である」ことは、似て異なる道です。両方に長けていればスーパー住職と呼ばれますが、前者のみでは「衣を着た経営者」、後者のみだと良寛さんのようなイメージでしょうか。
 私は、応援してくれる方がいて、諌めてくれる方がいて、幸せだと思います。考えてみると、仏教は極端に偏らない「中道」を大切にする教えです。どちらも中途半端にならないよう、歩んで参ります。
 
◎敷居が無しに 縁人縁 長いきし
 東京のIさんが送ってくれた、なごみ庵を表す一文です。平仮名にすると、上から読んでも下から読んでも…
 「しきいがなしに えんじん えにし ながいきし」


☆仏教の言葉☆
 「響流十方」こうる じっぽう
 
 歎仏偈(たんぶつげ)というお経に出てくる言葉で「正覚大音 響流十方」つまり仏さまの正しい教えが、鐘の音のように十方に響き渡る、という意味です。お寺の梵鐘に刻まれていることもありますので、除夜の鐘を撞きに行ったらご覧になってみて下さい。
 
 除夜の鐘といえば大晦日の風物詩ですが、なごみ庵では二十二時ごろから二歳参り(ふたとせまいり)です。年に一度、真夜中まで懇親を深め、〇時を回る直前に短いお経をお勤めし、お念仏で新年を迎えます。どうぞお参り下さい。
 十二月は予定の変動が多いので、どうぞお間違えの無いよう、ご確認下さい。
  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇
 十二月十四日(土)の報恩講法要でお話し頂くご講師と、先日打ち合わせをいたしました。
 最近は死について考える「終活」が話題だそうですが、普段なかなか聞けない事柄だけに、そういった場が求められるのでしょう。打ち合わせをしながら、私も坊守もつい「ウチの場合はどうなるのでしょう?」と聞いてしまいました。
 
 まだ空きがありますので、どうぞお気軽にお参り下さい。先月同封した返信ハガキを未投函の方は、出席の方も欠席の方も、どうぞお出し下さいませ。

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