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暗闇ごはん [その他色々]

思いおこすともう12年もの付き合いになる、浄土真宗僧侶の青江覚峰さん。最近は料理僧としてNHK Eテレの「趣味道楽」にも出演していましたが、青江さんが以前から取り組んでいた「暗闇ごはん」を、ようやく体験することができました。
IMG_1043.cng.jpg
(写真はあえてセピア風にしてみました)

「え? 闇鍋ですか?」とか聞かれることも多いんじゃないかと思いますが(笑)、言ってしまえば「暗い中でものを食べる」だけのことです。しかしその単純な体験が、非常に多くのことを気づかせてくれるのです。

考えてみると、ふだん「食べる」ことにどれだけ集中して食事しているでしょうか?
誰かと食事している時は、会話を楽しみながら食べています。
1人で食事している時は、テレビを見ながらなんてことも少なくないでしょう。
忙しい現代人であれば、仕事をしながら、歩きながら、お風呂に入りながら(これはウソ)… ほとんどの食事が「ながら」なのではないでしょうか。

しかし視覚を奪われ、それが何かわからない状態で食べると、何を食べているのか一所懸命に考えます。鼻で嗅ぎ、指や舌で触覚を確かめ、もちろん味覚をフル動員させます。普段であれば「薄い」と感じる味付けも、素材が何であるかを考えるためには有り難いものとなります。

「暗闇ごはん」が終わり目を開き、今まで食べたものの説明を受けると、予想通りだったり想定外のものだったりと、喜んだり驚かされたりします。

「食事」という日常を非日常の空間にする「暗闇ごはん」、皆さんも体験してみませんか?

浅草 緑泉寺HP

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長さん

余りきれいな話では無いですが。食器の地面直置き食事が、暗いと、あんまり気にならなくなりますね。昔。夜間野宿しながら、自然観察(星とか蛾とか)をした合間に、闇の中で炊事と食事(夜食)をした事が、何度もありましてね。お腹がまじめにすいているときには、食材の搬送の苦労が報われた感じはしました。少なくとも屋外でこれをすると、「砂を一粒か二粒食べても、お腹は壊れない」という、悟りは開けると思います。
by 長さん (2015-02-05 08:46) 

ボーズandカナコ

長さんさま
そうですね、私はあんまりアウトドア派ではないのですが、バーベキューやお花見の時など、屋内での食事ほど細かいことが気にならないかもしれませんね。
by ボーズandカナコ (2015-02-05 21:15) 

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