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恐山 1日目 [その他色々]

私、未来の住職塾サンガ(卒業生会)の会長(=雑用係?)をさせて頂いています (^_^)
大きな仕事としては、毎年秋の研修旅行のセッティングです。

今年は、お坊さんでもなかなか行ったことが無い日本で最も有名な霊場、青森の恐山に行ってまいりました。
霊場としても有名な恐山ですが、実は曹洞宗の菩提寺というお寺でもあります。ちなみに「菩提寺」という言葉は、一般的には「我が家のお寺さん♡」という意味ですが、ここでは寺院の固有名詞になっています。

またこの恐山菩提寺の院代(住職代理)は、これまた高名な僧侶、南 直哉(みなみ じきさい)師。
曹洞宗の大本山である福井県の永平寺で20年も修行に励み(通常は1〜2年の方が多いそう)、自他共に厳しくストイックな姿勢から「永平寺のダース・ベイダー」と恐れられたお方です(実は事前の打ち合わせの際、あまりの緊張感に泣きそうになりました)。


秋の青森。
好天に恵まれた中、青森中心部から3時間ほどかけて下北半島の中心部に大型バスは向かいます。
曲がりくねった山道を上ると、視界が開けるとともに硫黄のにおいが…。
境内のあちこちから火山性ガスが噴出する、異界の雰囲気を漂わせる恐山にたどり着きました。

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到着後、すぐに南師によるご講演。
現在の日本はどういった状況にあるか、そしてその中に存在する寺院にどういう未来があるか。
ご自身が院代を務める恐山に訪れている変化もありのままに話しつつ、まったく忖度の無い厳しい言葉が矢継ぎ早に飛来します。

非常に幅広い知識をベースに、古来からの日本社会の構造や、新宗教について、他宗派の教義について、現代未来の医療倫理問題まで、矢は降り注ぎ続けました。

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しかしこちらも、「未来の住職塾」で真剣に仏教の・僧侶の・自坊の未来を考え尽くしたメンバー揃い。
みな我がこととして南師の話に耳を傾け、講演後には果敢に質問の手を挙げていました。


ご講演後、入浴(濃厚な温泉でした)、夕食、そして分科会。
南師のご講演について、2人1組で掘り下げていきます。

そしてようやくリラックスして懇親会が始まりましたが、途中で南師もご参加くださいました。
部屋にいらした南師、なぜか私の対面に座り、なんとなく主に私と対話するような雰囲気に。
……2日間の研修旅行で、この時間が最も脳が疲れたかもしれません (-_-;) 

そうして恐山の夜は更けていきました。





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